この記事のようなAIの最新動向を、経営判断に使える形に変えて、1本2分の動画で週3回お届けします。 何が起きているか。今、考えるべきことは何か。逆に、まだ手を出さなくていいことは何か。——忙しい経営者が、自分で調べなくても判断できる状態をつくる無料の動画レターです。
中小企業AI経営協会/村越慎司
私が今回、なかなかすごいことだと感じたニュースがあります。OpenAI、Google DeepMind、AnthropicのトップがG7サミットに出席する、というものです。これが何を意味するか。AI企業のトップを、各国の首脳が集まるサミットに呼ばないといけないほど、AI企業の重要性が増している、ということなのです。
サミットは6月15日から17日、フランスのエヴィアン=レ=バンで開催され、世界を牽引するAI企業3社のトップが各国の首脳陣と揃って参加しました。2003年の同地でのG8サミットから23年ぶり。民間の一産業のリーダーが世界の首脳陣と席を並べるのは、極めて異例の事態です。呼ばれたのは、OpenAIのサム・アルトマン氏、Google DeepMindのデミス・ハサビス氏、Anthropicのダリオ・アモデイ氏の3名です。
ここで注目したいのが、彼らの立場です。これまでなら、AI企業のトップは「オブザーバー」、つまり助言を与える立場での参加でした。ところが今回は違います。対等のテーブルに、意思決定者として呼ばれている。これこそが、AI企業とそのトップの重要性を表していると私は見ています。
背景には、フランスの野望があります。グローバルAIガバナンス、つまり世界のAIのルール作りの中心地になりたい、という思惑です。AIの急速な発展に伴う国際規制のあり方、そしてその主導権を誰が握るのか。そうした外交戦が、すでに始まっているのです。
サミットで話し合われるのは、もはやAIそのものの話だけではありません。一つは金融です。取引がAIでやられるようになれば、もう人間が敵わなくなるのではないか、という問題があります。
もう一つがエネルギーです。AIはものすごい電力を使うため、巨額の投資が進んでいますが、この電力をどう賄うのか。おそらく原発1基や2基では足りません。実際、電力が全く足りていないようなのです。特に「AIとエネルギー」の関連性は、世界規模のインフラのあり方を決める最重要テーマとして位置づけられています。
産業のリーダーたちが、国家レベルの最高峰のサミットに招かれ、首脳たちと直接、国際ルールを議論する。この事実は、AI技術がもはや単なるテクノロジーではなく、国家の安全保障、エネルギー戦略、そして国際秩序そのものを左右する決定的な要素になったことを示しています。
ここで私がお伝えしたいのは、AIはもう「業務で自動化できました」「作業が簡単になりました」という話ではなくなっている、ということです。AIはITトレンドから、地政学の最優先事項へと移りました。だからこそ私は、中小企業の経営者としても、この変化を重く受け止める必要があると考えています。
この記事のようなAIの最新動向を、経営判断に使える形に変えて、1本2分の動画で週3回お届けします。 何が起きているか。今、考えるべきことは何か。逆に、まだ手を出さなくていいことは何か。——忙しい経営者が、自分で調べなくても判断できる状態をつくる無料の動画レターです。
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